経営・組織の原理原則である識学による思考のフレームワークの変化について

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経営者としての進化にコーチングが必要な理由

2018年夏からの新しく始めた取り組みとして、経営組織コンサルの識学のマンツーマントレーニング(経営向けコーチングに類するものです、以下、識学トレーニングと言います)を受けるようになりました。

時価総額2兆円を超えるヤフーが役員にコーチを付けて、コーチングをしているとの記事(参考:ヤフーが役員に「コーチ」をつけた狙い:日経ビジネスオンライン) は5年前のものですが、なんらかのコーチングや研修を役員が受けることで整理・分解してアクションプランに落としている、これはいわゆるコーチ・メンター的な存在がどんな立場になっても必要であることの証左だと思っています。

僕らもヤフーのような大企業の経営層にコーチングしている人に頼むことは予算的に難しいのでは?と思っていたので、身近な方から紹介を受けたコーチの方にお願いして、識学以前にもコーチングを受け、かなり満足度が高かったものです。一方、コーチングは自分の考えを整理してもらう効果はとても大きいけれど、今思うと思考のフレームワークを注入されたわけではなく、コーチングのサイクルから自社の経営を前進させて行くと言うトライアンドエラーは長く続かなかったものでした。

そこでキープレイヤーズ高野さんの紹介で教えて貰ったのが識学で、即、識学メソッドの集大成的な本である伸びる会社は「これ」をやらない!を読み、多くの内容が、若い企業であり、若いメンバー中心の組織に必要な概念であると感じました。

 

そこから識学CEO安藤広大氏にお会いして、すぐ彼らの識学の原理原則を学ぶ、識学トレーニングを受けることを決めました。即決するほど、このメソッドは僕らが知るべきものが含まれていると感じたのです。

 

経営・組織に特化し、思考のフレームワークを変える識学

識学トレーニングで個人的に一番刺さっているのは、人生において、視座、経験、知識、交流関係などは変化があるものの、思考自体はなかなか変化しにくいと言うものでした。思考変化をもたらすにはなんらかの原理原則を時間をかけて学んだり、それについて対話することにより得られるものだと言うことだそうです。

 

僕自身は2012年から6年ほどSkyland Venturesとして活動して来ましたが、経営、特に組織の原理原則や構造を恥ずかしながら全く知らないで、目の前にある仕事をやることでトライ&エラーを回して来ましたが、反省は多く、中でも多くのスタートアップが組織づくりで疲弊してることを感じていました。

それらの課題感の中で出会ったものの1つがUUUM、オールコネクト、オークファンなど600社以上もの経営に浸透してる概念の識学(組織の認識のズレを無くす意識構造学)でした。


新興上場企業ではTOPクラスの時価総額約750億円(2018年10月1日時点)でYoutubeマネジメント事業を行うUUUM CEO鎌田和樹氏は、識学を3回ほど受けた後に、マネジメント層に共通言語を持ってもらうためにすぐに会社全体で導入することを決めたとあり、これは直接僕も鎌田さんにヒアリングする機会を貰ったのですが、なるほどと感じました。そのインタビューの出典は下記ですが創業期から鎌田さんがよりよい組織づくりを目指したことがわかります。

corp.shikigaku.jp

 

思考を変えるには非連続な判断をすることが必要

思考を変えるには一定の非連続な判断をすることが必要で、それには例えば1つには自己投資が必要です。必ずしもコストのかかるものだけでは無いでしょうが、色々とアンテナを立てる必要があるのは間違いないでしょう。

 

ちなみに、下記のツイートもそこそこバズりました。識学の本 伸びる会社は「これ」をやらない!を読んでたので識学に関しては怪しくは思ってなかったけれど、やはりこくれくらいコストがかかるものであるのかと感じました。が、今の自分に必要だと感じて即決で識学コーチングを受けることにしましたし、経営・組織に関する知らない原理原則があったので費用対効果はすごい良いものだったと思います。

 

 

経営者の思考を変え、パフォーマンスを向上させる識学とSkyland Venturesは提携

2018/10/17に発表しましたが、Skyland Venturesとして識学さんと提携しました。

Skyland Ventures、スタートアップへの組織マネジメントレベルの向上を目指し、組織マネジメントコンサルティングの急成長企業 識学 と業務提携|スカイランドベンチャーズ株式会社のプレスリリース

 

リリースの通りですが、識学さんをスタートアップに広げていくことで、スタートアップは組織づくりの考え方を知り、事業戦略に集中出来る土台をつくっていきたいと思っています。

 

リリース発表後に識学の安藤社長からも情熱的なコメントいただきましたが、この提携が今後のSkyland Venturesや日本のスタートアップシーンにおいて価値あるものになることを信じています。今後日本や世界で識学が広がるに連れ、世界で初めて提携したVCが僕らであると言うことに意味があるようになると思ってます。

 

(識学CEO安藤さんによるコメント、Facebookより)

ベンチャーキャピタルとの業務提携は、ずっとしたいなと思っていました。


それは、私達が、一番バリューを発揮できる提携先の一つだという確信があったからです。

 


でも、中々難しかった。

それは、多くのベンチャーキャピタルは、ビジネスモデルや、そこにいるメンバーのネームバリューに対する優先度が高く、組織運営の優劣に対する優先度は必ずしも高くないと感じたからです。(これは、私の感想です)

 


そんな中、木下さんが、識学に着目してくれました。組織運営の企業成長に与える影響の大きさに気付いて頂きました。

そして、素晴らしいスピードで識学を吸収し、投資先にも展開して頂きました。

 


木下さんとなら、私が思い描いていたイメージを実現出来る事を確信して、今回の業務提携に至りました。

 


木下さん、スカイランドの皆さん、そして、投資先の皆さん、そしてこれから投資先になる皆さん、一緒に世界にインパクトを与えていきましょう!

 


楽しみです。我々も全力で頑張ります!

 

経営メンターを持つこと

識学に関してこの記事で書きましたがいつになっても、いくつになっても経営メンターの存在は重要です。

 

2018年に出会い・交流が深まった尊敬・信頼する経営メンターとして

・Skyland Venturesパートナーとして参加してくれた安藤 祐輔さん

・識学CEO 安藤 広大さん

のW安藤さんがいるのですが、彼らは事業戦略・組織のプロでした。彼らにはとても感謝していて、特に組織面から見た事業成長する投資先において起きてることを認識するキッカケを貰いました。今後数年でSkyland Venturesも、投資先も大躍進させます。 

 

ちなみにこの人が識学CEO安藤広大氏 @ikuve です、関心ある人はフォローしてみてください

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木下 慶彦 - 経営組織コンサルの識学の講義を本日も受講完了。... | Facebook

尊敬する経営者・VC投資家の持つマインドセット

尊敬する経営者・VC投資家の某氏のインタビュー企画にご一緒する機会があった。

 

彼との話の中で、尊敬する経営者・VC投資家の持つマインドセットを改めて考える機会となった。

 

彼への尊敬するポイントは過去の関係性や感覚的なものでは無く、明確なチェックポイントがあって、こう言う方と長く仕事をして行きたいと感じているので下記に書きました。


尊敬する経営者・VC投資家の持つマインドセット

・ディールを単独リードできる

投資はやるかやらないかが大きく、本来的にはYES/NOを明確化させた方が互いのコミュニケーションコストは低い。しかし、真ん中のような判断をする人(例 引き続き検討したい、他の様子を見たいなどの話をする)が多い中、その彼は単独で意思決定を行い、その結果そのディールをリードする。

 


・スピード感やそのスケジュールのコミュニケーション

自身の意思決定自体を即断即決で決めて行くと共に所属組織全体のスケジュールを引いて、そこに向けたタスクリストをきちんと引き、投資検討しているスタートアップにフィードバックする。

 


・相手へのリスペクトがある

相手の年齢問わずリスペクトの気持ちを持ちながら接する。ちなみに彼自身は経営者として新しい事業の立ち上げを苦労をして来たし、起業経験があった訳では無いから起業家・VC投資家などのあらゆるプレイヤーにリスペクトを持てていると話していた。


・身近なところから来た話にきちんと向き合う

意外と身近に感じる人の周りの話は友達ディスカウント的な割引が入り、スムーズに話をしなかったりする。それらをせず、きちんと目の前に来た球に対してバットを振っている。

 

以上

 

ここからは余談ですが、もう4-5年前に初めて会ったのですが、某氏は僕からすれば2018年上場した某著名スタートアップへのアーリーステージ投資を主導したことなどからスタートアップ界隈として目立っていたが、いち早く気付いていた人はいなかったそうで、それについて今日のインタビューでコメントしてくれた。加えて、木下がVC投資案件を何個も持ってきた結果、上場企業取締役時代には投資担当役員のような立場になって行ったとも思うとのことでした。


某氏は僕が最も尊敬する経営者・投資家の1人ですが、このように言われたのは素直に嬉しかったことです。僕自身、32歳になり、Skyland Venturesとしても6年超になりましたが何度も仕事出来る人と言うのは貴重であり、今後も彼のような人を大事にして行きたいと思います。

 

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Skyland Venturesのスタートの2012年から6年の経過したこと

Skyland Venturesの1号ファンド組成から本日で6周年になりました、これまでお世話になった皆様、そしてこれからもお世話になるであろうみなさま、引き続きよろしくお願いします。

この3年は若手投資にフォーカス、その活動を1つ体現しているコワーキングスペースのハイブシブヤもスタートから3年経ちました。初期入居企業のhachidori のイグジットが今月発生し、5億円でつくった1号ファンドがようやくリクープしました。この間、数倍から10倍超まで投資リターンを持っていったVCやこの間、数百億円〜数千億円の時価総額の会社をつくった方もいるなか、恥ずかしい実績ですが、本日同じくハイブ入居企業のクラスターの世界初のVRライブが今まさに開催されているなどまだまだ僕らの実績は少ないですが、ここから引き続き結果を出すべく畳み掛けます。リスク取って出資頂いた皆様もうしばしお待ちください。

また、最近ここ数年を振り返り、どんな人に投資するべきかをあれこれ考えましたが大きいビューがあるとかエンジニアリングが出来るとか、トレンド的な事業であるとか、そう言うのも大事ですが、『信頼関係があり絶対諦めない人に投資したい』と思っています。

本日も誰も知らない若手の超有望スタートアップに投資実行しました。今年を駆け抜けた1年にすべく、色々仕込みが出来て来たのでこの1ヶ月で10社シード投資します。今後も多数のシード起業家へ投資し、年商100億円、1000億円になる経営者として大きく成長するスタートアップの輩出にコミットします。

SVのコアメンバーとしては6年前にインターンでやってきて今月イグジットしたhachidori に投資した岡山さん、半年前からベンチャーパートナーとして参加して頂き、投資先の企業価値拡大にコミットして貰ってる安藤さん、バックオフィス周りしてもらっている神先さんなど感謝しております、これからもよろしくお願いします。出資頂いてる皆様、投資先の皆様もいつもご迷惑をお掛けしてますが、ありがとうございます。

これからクラスターのVRライブ見て、アントマン&ワスプ見に行き、明日はまたシード起業家とたくさん面談漬けで行きます。やってくぞ!

木下 慶彦 - Skyland... | Facebook

 

Facebookポストのままですがこちらにも備忘録がてら残しておきます。一言で言うと、なんとか生き延びたという感じで大きな達成感を感じたことはまだなく、レベルアップの必要な日々だと思いながらやっているし、これからもそれが続くでしょう。