シャープに思う日本型コングロマリットの問題

シャープが再建するかの瀬戸際にあたり、産業革新機構ジャパンディスプレイとの統合案と、台湾のホンハイによるグループ化案が出ている。ホンハイの方向で進むのかと思う。

シャープの問題と日本型コングロマリット全体的の問題

シャープに限らず経営は今になって急に何か状況が変わった訳ではなく、これまでの蓄積であるので、これまでの長い期間をどのように見るかなのかなと思う。

と言っても、僕はシャープの実態を長い間追いかけている訳でも無い。その中で感じることは、日本的な複合企業型の組織はメイン事業がどれか、そして、その規模がよく分からないし、時価総額や売上規模の妥当性がすごいわかりにくい。

単独事業の決算推移などを見ても瞬間的に掴むのは困難である。

メイン事業はやはり1つきちんと据えつつ複合企業化するGoogleFacebookAmazonみたいなのがすごい良いのだろうなと。

ただ上記の3社が例外であり、通常はメイン事業があるタイミングから落ちていくので、それを避けるのが難しいからこうなる訳で。当然それも難しい。

メイン事業が落ちる理由は、企業は30-50年存続するが、同じ事業を30-50年存続しないからだ。いつか落ちる日が来る。

スタートアップとして日本でベンチマークすべき会社は?

単独事業の成長ポテンシャルがとことん高く、市場で評価されていると言えるのはユーグレナやサイバーダインかもしれない。これらの会社がどうなって行くか注視したい。例えば赤字ではあったりしても、メイン事業が太い印象である。

日本型コングロマリットはどう経営対策すべきか


・オーナー一族が株式シェアを高めに保有キープして意思決定する
・オーナーシェアが少ない場合は、優秀な経営者を立てて、資金的苦難を乗り越えられるようにする

など必要かと思います。前者は事業年数が経てば経つほどオーナーは年を取るし、希薄化もしていくだろう。後者はプロ経営者のような人は日本には不在であり、ここの層を厚くして行かなければならないだろう。

プロ経営者(=創業者でももちろん良い。)と言うタイプの人ともっと会ってみたいものです。