スタートアップシーンを変えるにはプロフェッショナルを増やさなければならない

  大学卒業後から数えてはやくもベンチャーキャピタリストとしての仕事が7年過ぎた。日本のスタートアップシーンを思い切り変えようと思ってるのに達成率0.1%も無い。0.1%とすると、やれること一杯あるなとここ数ヶ月特に思い立ち色々考えている。

○スタートアップにおけるプロフェッショナルの必要性
  最近考えているのは、各分野のプロフェッショナルが必要であると言うこと。僕はベンチャーキャピタリストと言う仕事だけを7年ほどしていて、まだ何かを成し遂げたことははっきり言って無い。20社を超える投資先の中には本当に将来が楽しみな会社も多数。一方、VCとしてやり切れてないところを考えている。

VCとしてのわかりやすい課題は
・1-3ヶ月の単位で即効性のある支援(HR、営業サポート、その他)
・資本政策の支援(IPOM&AなどのEXITストーリー含む)
などをもっと重点的にすべきであろう。

それからVCとしてリーチを取ると言う点では
  シードステージの国内スタートアップが事業グロースしていたりファイナンスをしていたりするのを見て会ったことも無かったら反省しなければならない。シードステージのVCとして、1番初めて会う人間でなければならないはずだ。ここに対して今、一度改めて考えて動いて行く。

○スタートアップのプロフェッショナルとは
・経営者
・エンジニアやプロダクトマネージャー
・マーケティング
・営業
・HR
・VC
などのプロフェッショナルが必要だが割とそれぞれのフィールドにおいてスキルフルな人が明確にわからないケースも多い。他の職種同士が繋がりが無いだけかもしれない。

○新しいVCの必要性とプロフェッショナルとして世界のVCで求められる2年間の投資銀行やコンサル経験値

  自分がVCをしているので、割とたくさんVCについては書きますがVC業界は新しい流れが求められている。一つはバイオやロボティクス、宇宙ビジネスなどこれまでのインターネット以外の分野の成長市場が現れてきているから。また、インターネットビジネスもアプリ市場などもまだまだイケると思うものの、割と飽和してきているとも言えると思う。なので役割も変わりつつあるだろう。

そこでインターネット以外の業界からも新規参入のベンチャーキャピタリストが年齢や経験問わず必要だと思う。

  こと世界のVC/PEフォームなどでは、2年くらい投資銀行経験orコンサルティングファーム経験が無いと面接すら進まないとの話をうちのインターンしてくれてるインド人 Karthik Varadaから聞いていろいろ考えさせられた。(彼はインドの名門の工科大学から東大のマスターに来ている。)

  また、今VCに求めれているのはエンジニア経験などがあり、特定のテクノロジーの最先端に詳しい人材や、事業を創ってきた経験値の深い人材だろう。

では、Skyland VenturesやVC業界の多くのアソシエイトやインターン投資銀行やコンサル、事業立ち上げの経験値を与えられてるかと言えばノーだろう。VCに限らず多くのスタートアップと言う環境もよっぽど人材へ投資しているところでないとノーだろう。

これだと若手の素晴らしい人材層においてスタートアップ/VCに来る人は増えない。投資銀行コンサルティングファームのように給料が高いことが明らかな仕事では無いので、スタートアップ業界にいることが、どんな仕事よりも望まれる仕事にしていかなければならない。

○なぜスタートアップ・VCを選ぶのか
  なぜスタートアップ・VCを選ぶのか、例えば一つの方向性は最も成長出来る場所であると言うことだろう。インターネット業界は変化が早く、やることがドンドン変わる。それでいて思い切り走り続ける人はどんな時代も生き残れるだろう。
  別の理由はとてもポジティブな環境であることだろう。大手企業は閉塞感があるところも多いだろう。一方、スタートアップは前に進むしか無い。だから未開拓なところにチャレンジするしか無い。結果などすぐには出ない。けれど、未開拓なところを楽しんでトライする必要がある。

○ちなみに大手VCの社会人1-2年目がやっていること
  僕は大学卒業後には大手証券会社グループのVCで2年ほどの時間を過ごした。

毎月やることは
・30前後の新しいスタートアップと面談 シードからレイターステージまで幅広く。これはあらゆるニュースリリースやイベントに行くことにより出会う。

・その中で資金ニーズもしくは、資金ニーズが無くとも成長ポテンシャルが高い会社があれば社長からたくさんヒアリングして資料作成し、社内ミーティングにて共有。
→基本資料の情報過不足について怒られる。起業家にも不勉強が理由で怒られる。
→それらを積み上げて投資できるのは多くのキャピタリストにとって年間1-3社くらいだった。3年くらい1社も投資して無い人もいた。

・具体的に話が進めば投資する。また、投資先の経営会議に出ながら出来るサポートをする。

などのプロセスがある。2年間くらいほとんど投資ができなかったが、毎日スタートアップに会うのはとても楽しかった。起業家はみんなポジティブだったからだ。

その間、オフィスでは残業できず家に帰ってからもニュースなど見続けて探したりしていたし、休みの日はスタートアップイベントに顔を出したりもした。ほとんどのアクションは結果に繋がらなかった。(そんなものだろう)

その頃、2年間の在籍で投資は全然件数出来なかったが資料をたくさん作り続けた。過去の投資時の社内資料もたくさん見て事業計画の作り方や事業計画数値などをたくさん見た。これは今投資先のシリーズA、Bなどの支援においても非常に役に立っているので感謝したい。

  VCの話を色々書いたが、最近はクラウドファンディングにも関心がある。資金調達手段が多様化している最近の世界ではクラウドファンディングでお金が集められる人にはパワーがあるなと思う。Campfireに家入さんが本腰をいれられ、そこで頑張っている後藤と言うメンバーが推進することで、僕の周りの若手の人達がクラウドファンディングを経験していってる。

○さてどうする?
  いろいろ振り返って思うところは、若手のスタートアップ/VCにも、もっと企業分析や企業と出来ることは何かを考える力を学べる取り組みを希望者には提供したいと考えた。これは僕自身がやるべきこととして。提供すると言いながら、こちらも学びがあると思っている。

サービスのプロダクトを伸ばすことも重要だけれど、営業力を上げる、ビジネススキームを作る力を上げてなんとかグロース作る。KPIを無理くりでも伸ばすと言ったことは行われている。当たり前かもしれない。

けれどあまり創業期のスタートアップでは一般化されておらず、こう言ったスキルをスタートアップの若手やVCの若手が持つことも重要であるだろうと思う。

こう言ったプロジェクトをふわっとまだ考えているところですが、もしサポート頂ける方などがいれば教えてください。色々ともっともっとプロフェッショナル人材をスタートアップに巻き込むと共に、若手育成も同時並行でトライしたい。

・プロジェクトに参加したいスタートアップやVC、起業家志向の人 
・講師としてサポートしてくれる起業家やVC、CVC、事業部の方
・色々な業界構造に対して講演などしてくれるゲスト
など。色々と新しい手を打っていきたい。

まだまだやるべきことはたくさん、永遠に未完成です。