ゲーム・動画・VRエンターテイメント市場を駆け抜けるgumi國光宏尚氏の2016年以降のVR市場観測

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ゲーム・動画・VRエンターテイメント市場を駆け抜けるgumi國光宏尚氏の2016年以降のVR市場観測

SVVR Silicon Valley Virtual Realityというシリコンバレーにて開催されたカンファレンスに参加して来たgumi國光宏尚氏によるVRの市場観測を許可を得て引用。

 

VR/ARシーンの盛り上がりは本物。ハイエンドHMDの出荷は製造キャパの問題で予想をかなり下回る。今年の年末のコンテンツ売り上げは残念な結果になる。それを受けて来年の上旬にVR/ARに対する失望感が広がる。来年末くらいまではハードが出揃わずに苦しい時期が続く。その間にしっかりとプロダクト、サービスを磨いた会社が再来年に大きな果実を得る。初期はPSVRのゲームが市場を引っ張る。

 

GoogleはIOで恐らくGearVR的なNexsuVRを発表。更に色んなスマホハードメーカーとも連携してどのスマホでも使える標準を打ち出す。ストアはGoogle Play。ここにサムソンがどう絡むかは要注視。Google PlayとOculus Storeのモバイルでの戦いが激しくなる。ここにAppleがどう参入してくるか。まだ時期は見えないけどそんなに遠くない未来にくるのは確実。最終的にはモバイルと同じくストアはAppleGoogleが支配することになると思う。PCではSteamとOculus Storeの戦いが。ここにAmazonがそんなに遠くない未来に参入する。ソニーはPSだけでなく、一般のPCでも動くプラットホームを作れるかが大きな果実を得れるか。MSは現状ARに大きく張っているけどXboxでどうVRに挑戦するかしないかはまだ見えない。けど普通に考えてやるのではないか。本当だったら任天堂に頑張って欲しいけど多分近々出すことは無さそう。

 

シリコンバレーの投資の中心はContents Creationツールディストリビューションチャネル、ゴールドラッシュのジーンズやシャベルが中心。この領域の多様性は凄い。人材も世界中からトップの教育を受けた超スマートな起業家が集まっている。日本にとってのチャンスはやはりコンテンツだと思う。特にモバイルVR。モバイルVRとハイエンドVRで流行るコンテンツは別になる、ノウハウも別になってくるのでどちらにフォーカスするかは凄く重要。ツール系だと単体でのIPOが難しくM&Aが中心になるけど日本ベースの会社が向こうの大手に買われる可能性はほぼ無い。特にコアメンバーの英語力が低いと絶望。シリコンバレーは色んな人種の人がいて英語ネイティヴは多くない。なので大して英語は上手くない。日本人も勇気を持って話して慣れていけば何とかなる。やるかやらないか。

 

ホロレンズのコンピュータービジョンはかなりの完成度。ARは2019年に今のVRと同じ盛り上がりになる。VR→AR→MRの進化の流れは疑いようがない。Facebookは確実にARの準備をしている。Magic LeapのDevキッドは今年は疎か来年も出ないかも。ただ可能性を含めて皆んな大きな期待を持っている。かなり大胆な予想も含めて書きなぐりました。違ってた時はご愛嬌をw

元のFacebookポスト

 

僕なりの考えも少し加えると。

 

・2016年はVR元年と言われ、Oculus、HTC Vive、PS VRなどのハードの発売がなされるが、高価であることや、どれも高機能なVRハードは専用PCが必要性であることなどから普及が進まない。勝負が明確に始まるのはスタンドアロン型でリッチなVRを楽しめる可能性のあるGear VRの後継機的なものが広まった後であるだろうと思う。

・2016~2017年はスマートフォンアプリやPCなどでも楽しめる形のVRサービスが認知を得る。ただし、その後に完全にVRハード特化アプリで世界を席巻するサービスが出てきそう。それの最有力はマインクラフトくらいその世界観に没頭出来るようなゲームなのでは?もうプレイ始めると、外に出られないかもしれない。

・スタートアップが考えるべきはいつに照準を置くべきか。モバイルVRかハイエンドVRではFacebookで流れる動画コンテンツとTV・映画レベルの動画コンテンツくらい差があり違ったものになるはずであり、両方は取れない。どのあたりにトライするべきか。

 

gumi國光宏尚氏登壇のイベントは本日2016/5/4開催!

こちらもぜひお時間あればお越しください。

svmeetup.connpass.com