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Skyland Venturesブログ

The Seed Maker.

「CEOこそ全力で雑用をやるべき」VRスタートアップ クラスター加藤直人氏に聞く、急成長スタートアップにおけるCEOの役割

 

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元引きこもりの起業家が作ったVRスタートアップ クラスター

どんな場所からでもアバターでイベントに参加できるバーチャル集会サービス「cluster.」。Clusterにて開催されたバーチャルイベントにはOculus VRの創業者であるパルマー・ラッキー氏が参加するなど、2015年2月にリリースされたばかりであるにも関わらず既に多方面から注目を集めています。今回はクラスター株式会社CEO加藤直人氏にcluster.の開発秘話から、ご自身の働き方について伺いました。

もともとはゲーム開発などをしていたバリバリのエンジニアだったところから、今ではコードを書くこと以外のあらゆる業務を巻き取ることが役割だという加藤氏が語る急成長スタートアップにおけるCEOの働き方や役割は必見です。

 

cluster.とは

cluster. - Virtual Meet-up Platform (Demo Trailer #1)

 

スタートアップする前は玄関から出るのが面倒だったから引きこもっていた

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(2016年5月のSkyland Ventures Meetup でのプレゼン)

 

cluster.というVRのサービスを運営しているクラスター株式会社のCEOを務めている加藤です。cluster.はアバターを用いてバーチャル上で数千人レベルの人が集まってイベントができるというようなものです。会社を創る前は元々ひきこもってたんですね、僕3年ほど(笑) 

ひきこもっていたのは、べつにネガティブな理由じゃなくて、たんに玄関から出るのがめんどくさかっただけなんですよね。リモートで受託したりしていたので、贅沢しなければ金銭的にそんなに困るほどでもなかったというのもあります。

「そんなひきこもってたらフラストレーション溜まらない?」と、たまに聞かれましたが、インターネットの発達した現代だと、実は、そうそう不満なんてみつからないんですよね。まあただ、コミケとかハッカソンとか、そういうイベントに行きたいという欲求はありました。けど出不精だから行けない、というのが唯一不満でした(笑)

それで、そういえばそういう感覚を根本的に解決してくれるサービスってないなと思って。例えば声優のライブだったら、行けなかった場合は後でブルーレイディスクを買って見ますよね。見るんですけど、その場に行けなかった敗北感を感じる。

そういう、人がたくさん集まるイベントをバーチャル上でやってしまえたら、それってとてつもなく素晴らしいじゃないかと思いながらVRサービスのCluster.を作ってます。

 

--サービスはいつから作り始めたんですか?

会社作ったのが2015年7月で、サービスの根幹部分みたいなのは去年から作っていたんですけど、cluster.というものを作ろうと決めたのは2016年1月の後半ぐらいです。

 

-- 今年の1月ですよね?ということは、ほんの3・4ヶ月前なんですね。

 そうなんですよ。本当にできたばかりで。1月の後半で2、3週間ぐらいでα版を作ってもうさっさと出してしまったら、みんな結構ウワーッと集まってくれて。

 

--2、3週間でα版を作ったんですか?

そうです。技術的根幹は去年から作ってましたが。

Cluster.の特徴としては、これまでのオンラインに集まるサービスだと、アバターでひとつの空間に百人も集まったら、もう重くて動かないようなものが多かったんですオンラインゲームとか、メタバースと呼ばれる分野のサービスはそんな状況です。

 僕らのはとにかくめちゃくちゃ軽く作った、というところが特徴で。数千人レベル入っても普通に動くクオリティに仕上がっています。

 

-- 他のサービスと違って数千人レベルでもきちんと動くというのは何が違うんですか?軽いっていう話があったと思うんですけど。

今まであまり注目されてなかった通信プロトコルだとかを使って、自社ライブラリをゼロから作って。シンプルに、いろんなものをそぎ落として創って来ました。

やってみたら軽く出来上がり、これだけたくさんの人がアバターで集まれるんだったらイベントできるな、という感じです。

 

-- 今はまだ個人のユーザーが自由にイベントを開いたりとかはできないんですよね?

 β版という段階なので、今のところは自社企画やクライアントと提携して企画したイベントだけにしています。近いうちに機能を一般ユーザーの方にも開放する予定です。

 

Oculus VRの創業者がサンフランシスコからイベントに登壇

-- 実際のイベントではどんなことをやられるんですか?

初回はどんな体験になるか試してみたくて、ライトニングトーク会をやりました。

カンファレンス的な感じですね。壇上に上がってしゃべったりすることができる。

アバター同士、ボイスやテキストでわいわいチャットすることができる。

自分がエンジニアなので、一番最初は自分が参加したい、かつ簡単なイベントにしようと考えて。それなら勉強会がいいなと。エンジニアって勉強会とかミートアップ的なものがすごく盛んなんですよね。盛んなんですけど、大体会場が東京という......。

 

-- 確かに東京が多いイメージはあります。

 ぼくが、京都にひきこもってたとき、それが不満で不満で。行けないじゃないですか(笑)

 

-- 家から出ないといけないですし、勉強会の度に毎回東京に来るのは大変ですよね。

 たった5分間LT(ライトニングトーク)でしゃべるためだけに、東京に呼ばれたりしたこともありますよ(笑) 

そういう過去もあったので、じゃあバーチャル勉強会やろうと思いました。バーチャル上に巨大スクリーンがあるんですけど、スライドをそこに映してみんなと共有できるようにしたんです。いまでは動画も流せるんですけど、これもう充分勉強会ができるなと。

それで、VRコミュニティの人達にLT大会やりませんか? みたいな感じでVR興味ある人たち何人かに声かけてまわって。そのときは例えば沖縄から登壇してくれた人もいたり、金沢から登壇してくれた人も、北海道から参加してくれたりっていう感じで各地から参加者が集まりました。

たまにニコ生とかUstreamみたいなライブストリーミングに似てるよね、と言われるんですけど、体験として圧倒的に違うのが、そういう動画ストリーミングサービスって、配信者と視聴者のコミュニケーションが非対称であることです。僕らが創っているのはみんな参加者になれます。

 

-- コミュニケーションが非対称というのはどういうことですか?

 つまり、配信者がここで3人くらいでしゃべってるとしますよね。動画ストリーミングサービスだと、視聴者が配信者たちに混ざるなんて絶対にできなくて。せいぜいコメントで盛り上げるくらい。でもcluster.の場合だと、全員がアバターで参加してるからイーブンな関係なんですよ。

壇上に上がりさえすれば、聴衆のみんなに向けてしゃべることも、動画をいじったりスライドをいじったりもできます。誰もが配信側にまわれる。そういう関係って、よりリアルに近いものだと考えています。2回目にやった時には、非公式だったんですけど、ヘッドマウントディスプレイで一番大手のOculus VRの創業者Palmer Lucky @PalmerLuckey がサンフランシスコからやってきて。もちろんバーチャル上ですよ。台の上に登ってもらって、質問タイムみたいなのをやりました。質問何でも受けるよって、その場で。

 

 

これってたんなる動画配信じゃ絶対できないじゃないですか。日本の配信スタジオにふらっとサンフランシスコから入ってくるなんて、不可能ですからね。

それが、バーチャル上だったからこそ、そういうことが発生した。

 

--それはほんとに本人が参加してきたってことですよね。

 そうですね。Twitterアカウントでログインするっていう仕組みなんですけど、本人のTwitterアカウントで入ってきてくれています。

 

 

 

-- すごい!それは興奮しますね。

 cluster.内で写真撮れるんですけど、バーチャル上でセルフィー撮ったりできるんです。一緒にセルフィー撮って、「日本人のみんなと集まってミートアップやってるよ」みたいなのを本人がつぶやいてくれたり。

 

バーチャル集会サービスcluster. が生まれるまで

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-- 1月にサービスのα版ができて、2回目のイベントにはOculus VRの創業者が参加ってすごいスピードですね。

 ほんとに今年になってからかなり変化がありました。サービスができあがったのですら今年ですし。実を言うと、2016年7月に会社作ったときは、なに作るかまったく決まってなかったんですよね。

 

-- その時点で会社だけは作ったんですか?

 そうです。会社だけ作って、ビジネスアイデアもなにもない状態で。その状態で資金調達をして、その状態で知り合いだったエンジニアとデザイナーを雇って。じゃなに作ろうかって(笑)

 

-- 斬新ですね。スタートアップなら珍しくはないかもしれませんが。

 なに作る、みたいな状態で、色々作って人に見せて壊してということをやってたんですね。今年の1月くらいまで、VR×オンラインゲーム的な体験ということだけ決まっていて、ほんとうに色んなものを作って、少人数会議システムとか、写真&動画ギャラリーとか、ゲームとか、動画配信サービスとかも作っていました。

 

-- VRっていうのはテーマにはあったんですか?

テーマはVRに決めてました。

年末から年始にかけては結構しんどい時期でしたね。会社作った、人雇ったはいいけど、プロダクトの方向性というか、ぼんやり考えてることをどう落としこむかという具体像がなかなか見えなかった。

年が明けて、マルチプレイのVR脱出ゲームをみんなに体験してもらってというのをやったときに、これはなんか違うなと思ったんです。日付まで覚えてます。Unityっていうゲームエンジンで開発してるんですけど、そのときに創ったものを2016年1月24日にUnityで作ったVRの体験イベントに出展して、たくさんの人としゃべってヘロヘロになって。根がひきこもり性分だから声帯が衰えているので一瞬で声が枯れました(笑)それが日曜日だったんですけど、月曜日はもう休みにしましょうって言ってみんなで休んだんですね。

前日のイベントで1日中ずっと立ちっぱなし・しゃべりっぱなし状態だったんで、もう疲労困憊といった感じで、立ち上がれなくてゴロゴロしてて。そうやってゴロゴロしてるときに、あ、これ違うなと。それまで土日もろくに休まずにガリガリ開発してたんで、そこでようやく1日なんにもやらない日がありました。そのときにふと、純粋に、自分が作りたいもの、欲しいもの作ろうかなと。

そのとき「ひきこもってたとき、フラストレーション溜まる原因はなんだった?」ってぼんやり考えて、勉強会とか声優のライブとかに行くのがしんどかったことを思い出したんです(笑)

 

-- 少し落ち着いた時にふと浮かんだのがそのアイデアというのが面白いですね。

行きたいイベントに行きたいという、この問題を解決してくれるサービス、よくよく考えたらこの世にまだないよなと。それなら作ってしまえ、と思い立ったのが1月25日だったんですね。それで、26日にみんなに「今まで作ってたもの全部捨てます」って言いました(笑)

 

-- その時は会社の中では、ゲームの方向性で割と固まりつつあったんですか?

その当時は、ゲームを作って出して作って出して、ひたすらノウハウ溜めようという方向性にはなりつつありましたね。

 

-- なるほど。そのときに辛かったっていうのは、作りたいものあったけどそれを作れないっていうよりは、そもそも何を作ろうかみたいなところがなかなか決まらないことからですか?

 うーん、「VRで移動距離をゼロにしたい。現実世界での人と人との距離感をVRなら再現できる」というのは常々考えていたので、作りたいものはあったけど、どう落としこむかというのがなかなか決まらなかった、というのが正確なところです。

VRはひきこもってた時期から好きで、ディベロッパーキットを買ってそれで遊んでたんですよ。もともと好きだったのと、あとこれは近い将来絶対に来るという確信があって。

当時VRスタートアップってほとんど無かったんですけど、VRを主軸にやろうって決めて会社を始めました。人を雇って、自分含めエンジニア3人とデザイナー1人になり、自分より腕の良い人を雇うと言う基準で集めたので、自分たちには開発力だけはあるという自負はありましたが、そもそもプロダクト出さないと会社として話にならないですからね。

それで、VRなんてまだ黎明期だし、デバイスの製品版も出てないような段階だから、さあどうしようみたいな状態で。

 

毎日のように新しい企画をたて、ひたすら実装する 

-- 加藤さんご自身もバリバリのエンジニアなんですよね。

 

はい。ぼくもモノづくりしてきた身なので、いいものを生み出すにはとにかく作って壊してを繰り返さないといけないっていうのはわかってたんですけど。いやー、体力と精神力の削られる作業ですね(笑)

去年の秋ごろは、VR使ってアバターでコミュニケーションできるサービスを作ろうということになって、それを1カ月半くらいかけてα版作って、テストプレイヤー集めて見せたりしていたんですけど、みんなことごとく、「面白い。友達が使ってたら使う」と。

それって、「絶対自分からは使わない」ということですよね。それなりのモノを作ったつもりだったので、心折られましたよ(笑)そんな感じで試行錯誤していました。

 

--実際にどのぐらいの数のプロダクトを試されたんですか? 

実際に他人に見せて試してもらったのは6つくらいですね。それこそ毎月1個のペースでサービスを作る感覚でした。形にならなかったものも含めれば、たくさん。3日間だけ作ってやめた、というのもありましたね。

 

-- そういうのも入れるとかなりプロダクトを試されたんですね

そうですね、結構やりました。

毎日のように企画をたくさん練ってチームのメンバーに共有してディスカッションしてましたけど、アイディアを出し続けるというのは相当しんどい作業なんですよね。でも、それがあったから今のプロダクトまで落とし込めたというのは確実に言えることだと思ってます。

 

-- 基本的には加藤さんが考えてくるんですか?

そうです。ベースはぼくが考えて、細かい仕様はもちろんみんなでアイデア持ち寄りますけどね。そういう風に、役割は最初から決めていました。

会社作った時は共同創業者と2人でスタートだったんですけど、意思決定権は全部僕がもらいました。相方にはその代わり、エンジニアリングは好きにやってもらって構わないと。かじ取りは100%俺がやるというふうに、設立したときから決めてたんです。

 

-- 加藤さん自身もエンジニアというお話がありましたよね?その当時はコードを書いたりもされていたんですか? 

はい。その当時はとにかくプロダクトを作ることに専念していたので、自分で企画を出して、実装までやっていました。

  

開発以外の業務を全て巻き取る 

--  サービスをリリースされて、さらには最近資金調達もされて、少しずつ状況も変わってきているのかなと思うんですけど、仕事の内容にも変化はありましたか?

 最近はプロダクトの方向性指示がメインというか、全機能見てはいるんですけど、逐一コードをレビューしたりはできなくなりましたね。今はコードも書いてません。いまフルタイムで働いているのが僕含め4人くらいなんですけど、全員がクリエーターなんで僕が他の仕事をするしかないという状況です(笑)

 

-- そういう意味では割とビジネスサイドというか、コードを書く以外のお仕事になってくるんですかね。 

そうですね。ただ、直接コードを書いたりはしてないんですが、外部の方と交渉するときは、自分がエンジニアだからこそプラスになっている部分は確実にあります。

僕たちのプロダクトの特徴はバーチャル上でイベントが開催できることなので、イベントやりたいっていうコンテンツホルダーの方々が結構関心を持ってくださるんですが、その際に「こういうのできますか?」って絶対に聞かれる。

僕自身エンジニアで、中の仕組みを知っているからこそ「ここまでなら可能です」「こういう風になら実装できます」「これは実装にこのくらいの期間かかります」っていうのが打ち合わせの場で即答できるし、交渉できる。

 

-- 確かにVRでイベントをやるって言われても、どんなことができるかってなかなかわからないですもんね。ある程度技術に対する理解がないと。

だから簡単にはほかの人に任せられなくて......、とも言ってられないので採用がんばってるところです(笑)インターンも今3、4人いるんですけど、その子たちもみんなエンジニアかデザイナーなので、クリエーターだけのチームです。

 

-- なるほど。時間の使い方とか割合という話でいくと、どんな感じになるんですか?サービス立ち上げまでは、企画と開発でほぼ100%に近かかったと思うんですけど。

半分が会社のマネージメントというか雑用ですよね。作ること以外の全ての業務です。そして残りの半分が社外とのやりとりですね。

 

-- 社外とのやりとりというのは、さっきお話にあったイベントのお話や、投資家の人とのコミュニケーションや採用などですか?

 おっしゃる通りです。資金調達もそうですし、仕事を取ってくるのもそうですし、採用もそうです。

 

雑用を全力でやることこそ、CEOの役割

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-- もう半分の雑用というのは何をやっているんですか?

死ぬほどありますよ(笑)こうやってインタビュー受けるのもそうですが、資料作ったり、経費計算したり、広報やったり、他にも買い出しから、掃除から、ゴミ捨てまで全部です。

 

-- ゴミ捨てとかもCEOの役割になるんですね。

そうです。いや、むしろそうあるべきだと思っていて。だってお金払って人を雇っているんですから、その人たちに例えばゴミ捨てとかさせたらもったいないですよね。もったいないっていうのは適切な表現ではないかもしれませんけど(笑)

 

-- 確かにそう言われたらそうですね。それぞれの方が何らかのプロフェッショナルとして雇われているわけですもんね。

 そうなんです。プログラマーたちはプログラムを書いてもらうために来てもらってるからこそ、とにかくプログラムを書いてその分野で力を発揮してくださいと言っていますし、グラフィッカーの人にはとにかくデザインやモデリングしてくださいと言っています。

 

-- じゃあ今ではコードをご自身で書くってことはしてなくて、むしろそれ以外のことを全て巻き取ることが加藤さんの役割になると。

そうなんです。プロダクト関係ないこと全部やってます。それって多分ほかの会社でも一緒だと思うんですよね。社員みんながちゃんと各々の特色を生かして働けるように、例えばトイレの石けんが切れたから買いに行くとかでも。そういう地道なことをひたすらやっています。

  

どうやったら社員全員が能力をフルに発揮できるか

--  そういった仕事をされている中で、どんなことを意識されているというか、大事にされていますか?

 一番大切にしてるのは社員全員がどうやったら個々の能力をフルに発揮できるかっていうのを考えてますね。


-- そのために何かやってることってありますか?

 とにかく障害物をのけるんですよね。それはやらなくていいです、というようなことを可能な限り僕が事前にのけておく。

あとできるだけ頻繁に対話をすることですよね。結局、色んなツールとか使って情報管理したとしても、意思疎通を図るのに一番のツールって対話することなんですよね。こまめに対話をした上で全体の舵を切りながら、みんながフルスイングできる、全速力で自分の仕事に向かえるようにする。そういったことを考えていますし、CEOである自分自身の役割かなと。

 

全人類に使ってもらえるようなサービスを目指して 

-- 会社として、もしては個人としてでも構いませんが、今後チャレンジしていきたいことを教えてください。

僕たちのサービス、技術的な面に強みがあるというお話をしましたけど、なかなか簡単に真似することはできないと思っている一方で、それでもそのうち真似されると思うんです。

だからこそ、その時までにやるべきことは2つしかないと思っていて。それは、きちんとサービスを使ってくれるユーザーのコミュニティを作っていくことと、その使い心地をめちゃくちゃよくすることなんですけど。

短期的にはcluster.というサービスに集まってきてくれてる人たちの体験を向上させていく。その上でしっかりとしたコミュニティを形成していく。イベントに参加して「あー、楽しかった」だけで帰っちゃうのはすごくもったいないし、残念なので。また何度も訪れたくなるような機構を作りたいなと。

そしてその先というか、並行してなんですけど、アメリカをはじめ海外でも使ってもらいたいなと思っています。

VRというマーケットの特徴ですけど、やっぱり日本よりもアメリカや中国のほうがでかいんですよね。アメリカにひきこもりが多いかどうかは知らないですけど(笑)

向こうのほうが人が集まるミートアップ文化が盛んなのに、交通の便はめちゃくちゃ悪かったりするんですよね。

 

-- 国土も広いですし、ニーズはありそうですよね。 

せっかくやるのであれば、全人類に使ってもらえるぐらいのサービスというか、全人類がcluster.上で集まってワイワイやるみたいなのを目指してやりたいなと。

 

-- 大きな目標ですね!ありがとうございます。 

(後編に続く)

後編では、創業期の話、特につい先日までクラスターがオフィスを構えていた渋谷のコミュニティスペース、Hiveshibuyaに関して伺った内容をお届けします。

 

クラスターで働くことに関心がある人はこちら

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