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STARTUP STUDIO

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上場企業の適時開示情報と時価総額を並べて見れるWEBサービス「TDmarket.jp」 を企画・開発しました

 

上場企業の適時開示情報と時価総額を並べて見れるWEBサービス「TDmarket.jp」を企画・開発しました

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http://www.tdmarket.jp/ 

 

週末のハッカソン的なプロジェクトとして「TDmarket.jp」と言うサイトを企画・開発しました。企画案は僕ですが、開発はすべてEast Venturesの投資先で働くフルスタックエンジニアの@yusuke_nozoe さんです。

 

ベンチャーキャピタリストの仕事をしていて、上場企業の投資やM&Aやどの辺りの事業内容で成長しているかなどの情報も大事になってくるのですが、いわゆるTDnet(適時開示情報検索サービス)を見ていると、日本の上場企業3500社の情報が五月雨式に流れてくる訳で企業規模がわからないとあまり重要かどうか判断しにくいと思っていたので、直近の時価総額を並べると言うファンクションを付けて、TDmarket.jpというWEBサービスを創りました。

 

サイトはこちら

www.tdmarket.jp

 

なぜ創ったのか。ものづくりがしたい、理由はそれだけ

今年に入ってからソーシャルメディアで高い評価を受けているのはポケモンGO、シン・ゴジラ、DMM Planets、君の名は。などがあると思う。これらが公開されて以降の盛り上がり感は素晴らしく、日々関わらせて頂いているスタートアップの世界においても、ものづくりをして、世に発信していくこと、そして多くの人から評価を受けると言うサイクルの回数を大事にすべきだと思いました。

 
それらの入口となる評価を受けるというところに至るには、まず、ものづくりをしなければいけません。
 
ただ、単にものづくりをしたいという思いだけで、今回週末プロジェクトとして@yusuke_nozoe と一緒にワンデーハッカソンのような形で集合しました。実際には2日かかったけど。
 
こういう1日で出来ることをもっと真剣に考えて行かなければならないと思い、燃えてます。
 

キッカケはツイートから、ワンデーハッカソンの重要性

1週間前にあるツイートをしました。

 

そこでfavしてくれたのがフルスタックエンジニアの@yusuke_nozoe です。TwitterのDMにて。やり取りして、ソッコーでアポが決まり。彼はこのチャットで前日まで僕リマインドしなかったんだけど終日空けてくれていた。

 

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2016/8/28(日)のワンデーハッカソンの始動
 
・AM9:45 集合
集まった後に、最初は1時間くらい雑談と自分の関心のあることの話をした。@yusuke_nozoe とは実はEast Ventures界隈にて、よくすれ違うものの、ちゃんとサシで話したことが無かったからだ。
 
・AM10:30 方向性決定
僕が関心があったのは2つの方向性があった。

①上場企業の決算情報・適時開示情報と時価総額の連動。これを視覚化すること。

②若手天才エンジニアやデザイナーなどものづくりする人を探すのがSkyland Venturesのミッションですが、そういった人への出会い方をもっとTwitterなどでマッチングしたい。
 
この2つがあった訳ですが、②はかなり仕様のイメージが湧きにくいゼロベースのアイデアであったこと、それから@yusuke_nozoe は、企業情報を分析・集計する上場企業 - 標準検索 | StockBase を開発していたことからこれまでのリソースも使えるだろうと思い、①の方向性となった。そこからは色々と方向性は決定したところから、適時開示情報をどう若い人にとって身近にしていくかを考えたりして取り組んでみた。
 
ここで方向が決まって、創っては見せて貰って、修正して行き、週末の2日間で企画・開発しました。
 

プロジェクトの背景

上場企業の経営そのものの、上場企業のファイナンスを学んで行きたく思っており

・決算説明資料 (コーポレートサイトなどに掲載)
・適時開示情報 (TDnetなどに掲載) ※TDnetや適時開示とは何かは後述。
をもっと見るべきであろうということを考えました。
 
中でも問題意識としては
・適時開示情報及びTDnet自体をもっと多くの起業家にとって一般化すること
・適時開示されたものが事業にどの程度寄与し、企業の時価総額に影響するかをいち早く認識する
というところを目指したときに、解決出来る方法週末プロジェクトとして考えました。
そこで強く課題に感じたのはTDnetの不便さです。
 

適時開示情報とTDnetとは 

○適時開示情報とは
上場企業が、有価証券の投資判断に重要な影響を与える会社の業務、運営又は業績等に関する情報のことを指します。
 
TDnetはその情報を東証が提供するものです。
 
 
○適時開示情報にあたり配信される内容
 
-決算短信、決算説明の資料
-業績予想の修正、予想値と決算値の差異等
-新しい事業の開始
-株式などによる資金調達
-役員など幹部の就任、人員削減
-定款変更や社名変更
などがあります。
 
○どのような適時開示情報にて株価が動くか
業績予想を修正するタイミングというのが大きなものかと思います。その修正を出すほど、売上幅や利益幅が変化がある場合のものが明確に株価を変化するものです。
業績予想を修正する場合、それに関する適時開示が必要になります(売上高の予想値は10%以上、利益の予想値は30%以上、それぞれ修正する場合に必要)。この業績予想の修正に関する適時開示は、株価への影響が特に大きなものです。上方修正(予想値を大きくする)は株価を上げますし、反対に下方修正(予想値を小さくする)は株価を下げます。
 
○適時開示に関する詳細
こちらをご覧ください。平易な言葉でまとまっています。
【連載】投資に役立つ「適時開示」の読み方 | THE PAGE(ザ・ページ)
 
○TDnetとは
東証の運営する上場会社の適時開示情報をリアルタイム配信するTDnet(Timely Disclosure network)にて公開されています。TDnetは東証が公式に公開しているもので、それを利用した TDnet 適時開示情報一覧 株マップ.com適時開示速報 日経電子版のものなど外部サービスも存在します。
 

TDnetを不便に感じるポイント

打倒TDnet !的なことを考えた訳ですが、いろいろとTDnetの問題を触ってみたりTwitterなどを見て考えてみました。
 
TDnetを不便に感じるポイント①
適時開示情報を配信した企業情報を知るには、事前に会社情報を知っているか他のサイトや四季報で調べる必要がある。
 
TDnetを不便に感じるポイント②
適時開示情報がどの程度、株価(時価総額)に影響を与えたかをTDnet内では把握する方法がなく、これまた他のサイトにて調べる必要がある。
 
TDnetを不便に感じるポイント③

Macでは使えない・・・。

 

 
僕はMacユーザーではなく、適時開示情報に触れる・配信する人の多くは金融機関に務め、Windowsユーザーであることはわかっていますが東証が運営するTDnetと言う誰でもアクセス出来るはずのサイトがMacで使えないと言うのは大きな問題があると感じました。それも2010年からずっと対応されていない模様。
 
ちなみに今回のTDnetではなく、EDINETの不便さについてはあの普段は温厚な磯崎哲也さん @isologue がかなりお怒りだった記事を2010年に書かれていて驚きました。
 

プロジェクトのゴール整理

この辺の情報を整理して、プロジェクトのゴールを整理してみました。

 

・大ゴール:TDnetなどを通じて公開されている適時開示情報を活用し、企業経営情報を認識する。経営側だった場合に、どのような適時開示情報を配信すべきであるかを考える。

 
・今回のプロジェクトのゴールSTEP:
STEP1:
適時開示情報を時系列で見やすいインターフェイスで閲覧可能にする。(Macも対応)
STEP2:
適時開示情報に企業情報(時価総額でざっくりとした事業規模が捉えられるケースも多いので時価総額のみ)を加えた状態で閲覧できるようにする。
STEP3:
適時開示情報公開後の1日後が株価が上がったか下がったかわかるようにする
 

開発するサービスの名称

名称やロゴなどはモチベーションにおいて重要なのでさくっと決めて作成しました。
 
・サービス名:TDmarket

Timly Disclosure (適時開示情報)+Market Value(時価総額)の意味合いで、適時開示情報を企業の時価総額によって見ていくことが出来ます。

ちなみに『TDnet○○』的な名前を最初考えましたが、商標を取られていたので使用はせず。『適時開示情報(TD)』と言う一般用語から発想される名前にしました。

※商標・特許を見るなら 特許情報プラットフォーム|J-PlatPat

 

・ロゴ:

TDnet他、金融サービスは金融業界以外の人が触る気がしないような、イメージの固いタイプのものが多いので、ロゴはポップな色にしようと言うことで、こういうのにしました。

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・サービスURL
名前が決まったら、ドメイン取得やTwitterアカウント取得をすぐ行いました。
 
 -公式Twitterアカウント: @tdmarketjp

 

上場企業の開示情報と時価総額を並べて見れるサービス「TDmarket.jp」で出来ること・出来ないこと

上記のTDnetの概況を色々と考えて、整理し、開発して出来たのが TDmarket.jp」です。一応出来ること、出来ないことを下記にまとめます。出来ないことは、週末プロジェクトなのでとても多いですが、作りたい方向性が見える化することを重視しました。

 

 

出来ること①

企業の時価総額を並べて表示することが出来ます。

時価総額が見えると、その企業の企業規模をなんとなくわかるはずです。

※この表示されている時価総額は最新の時価総額であり、適時開示情報がリリースされたときのものではありません。

 

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出来ること②

時価総額のレンジ指定やキーワードを指定をしてソートすることが出来ます。

例えば時価総額のレンジを例えば500-1000億円の企業の適時開示情報だけを並べることが出来ます。これが出来ると、自分がフォーカスしている企業規模の会社の適時開示情報だけを拾うことが出来ます。これは投資家の中では時価総額のレンジでベンチマークするかどうかを決めている人がいると思ったためです。もしくはこの開示情報のタイトルだけを検索する形ですがキーワード検索も可能です。

 

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出来ること③ 

各適時開示情報と翌日終値の値動きをウォッチ

8/27-29の時価総額100億円以上の企業の適時開示情報をリスト化しました。

「翌日終値」という欄があり、こちらはその開示情報により株価がどう動いたかを%表示しています。この開示情報がプラスだったのか、マイナスだったのか、翌日終値時点でどう動いたかを見るためのものです。

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出来ないこと①

8/27-9/3以前のTDnet情報はソート出来ない

割りと偉そうに出来ることを書いたかも?ですが、デイリーで数百件ほど適時開示情報のデータがあり、その情報の一部だけ、現時点では1週間だけ(8/27-9/3だけ)アップしています。

 

出来ないこと②

デイリーで開示情報を更新はしない

週末プロジェクト(かつ開発期間限定)のため、デイリーで開示情報を更新するコードを書くのは難しいとなり、週末に更新する仕様にしました。このサービスを見に来て欲しい方としては、週末に今週の開示情報を見なおして、レビューするくらいの人という限定になりそうです(まずは)。

 

ということである意味α版的な完成度ではありますが、見えるものが完成してよかったと思っています。これもひとえに @yusuke_nozoe が素晴らしいエンジニアだったからだと思います。

 

そんなこんなで、「モノづくりをしたい」というゴールは達成されたのですが、モノづくりをするというのが楽しくなり、これからもたくさんのモノづくりをしたいという欲は今後も長く続きます。僕としてはスタートアップ、ベンチャーキャピタル、資本市場全体が何か前に進むようなツールのようなものや今後立ちあげ支援していくスタートアップのキッカケになるようなものを、こういったハッカソン形式で作るなどして発信していきたいと思っています。また、何かモノづくりをして多くの人に見てもらいたいと言う人がいたら @kinoshitay までぜひ教えてください。

 

 TDmarket.jp をよろしくお願いします!一旦、しばらくの間、週一の適時開示情報の更新のみの予定ですが反響があったら追加で開発するかもしれません。

 

www.tdmarket.jp

 

最後まで読んで頂いてありがとうございました。