クラウドキッチン事業を展開する X Kitchen に投資しました

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Skyland Ventures(SV)は、クラウドキッチン事業を展開するX Kitchenへ投資を実行しました。学生起業家によるスタートアップであり、成長可能性のある事業領域にトライしており、SVのシンボリックな投資先となることに期待しています。X Kitchenは、2019年4月に設立し、7月から1ブランドをスタートし現在6ブランドのクラウドキッチンの店舗を運営しています。その若手らしいスピード感に対して尊敬しています。

 

大手企業から著名スタートアップ創業者まで参入、不動産の有効活用や外食のデータ分析の観点でも注目

クラウドキッチン事業は、こちらの記事によれば

 ・Sequoia Capitalの著名なベンチャー投資家であるMichael Moritz(マイケル・モリッツ)氏は、ファイナンシャル・タイムズにて、ロンドンを拠点に、低料金の自営の配達業者に近所のレストランから客に食事を届けさせる出前サービスで華々しい成功を収めたDeliverooを取り上げている。Amazonが当社に投資したことに関して、「かつては単に世界最大の本屋として知られていた企業が、世界最大のレストラン運営企業になる前触れかもしれない」

 ・出前は賃金が低いために最初から低コストであり、ドローンが出前を始めるようになれば、その原価中心点は完全に消えてなくなる。しかも、中央集中型のキッチンのお陰で、料理の原価も安くなろうとしている。

・いくつものレストランを開業しては閉店させてきたシェフEric Greenspan(エリック・グリーンスパン)氏は、クラウド・キッチンに関するショートドキュメンタリー番組でこう話していた。「出前はレストラン業界のなかでも、もっとも急速に成長している市場です。売り上げの10%からスタートして、今では売り上げの30%に達しています。さらに(業界の予測では)クイックサーブ・レストランの売り上げは、今後3年から5年の間に50〜60%になるでしょう。しかも、クイックサーブ・ブランドは、1日の売り上げをたんまり増やしてくれる重要な鍵になります」

Uber共同創業者のカラニック氏はCity Storage Systemsというスタートアップに1億5000万ドル(約163億円)を投資したと発表した。この企業は、持てあまされている不動産を、食事の出前など、新しい産業のために再利用する事業に特化している。同社はCloudKitchensを所有しており、フードチェーンの他にも、個人経営のレストランやフードトラックのオーナーを招き入れ、月額制で設備を貸し出している。追加料金を払えば、データ解析もやってもらえる。レストラン経営者に向けた宣伝文句は、CloudKitchensは間接費を減らして売り上げを伸ばす、というものだ。しかし同社は、テナントに関するあらゆる種類のデータや顧客の好みなどを、知らぬ間に蓄積している。将来いろいろな形でCloudKitchensの役に立つと思われる情報だ。この業界にAmazonが参入を望んでいたとしても不思議ではない。

 

など。このマーケットへの期待が見えてきます。

 

UBER Eatsで下記のX Kitchenのブランドを見つけたらぜひお試しください。

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シードスタートアップピッチSVDEMODAYをはじめました

Skyland Venturesは、現在約100社ほどのシードスタートアップへの投資を行っているシードVCファンドとして活動しています。これまでの投資先からは、それなりに知名度が高まってきている会社としてはagent bankやback checkなどのプロダクトのHR TECHのROXX、大企業のAI内製化支援事業をメインとするアイデミー、コスメアプリのLIPSを運営するAppBrew、VRライブプラットフォームを提供するクラスター、バーチャルライバーユニットにじさんじを運営するいちからなど、そのほとんどが20代前半に起業したスタートアップの最初のVC投資家として投資を行っており、これからもまだ見ぬ若い才能ある起業家によるシードスタートアップを支援して参ります。

 

2019年から新しい取り組みとして、投資先とシードVC・エンジェル・CVCの方をマッチングするイベントをこれまでも試験的に行って参りましたが、SVDEMODAY(Skyland Ventures DEMODAY)として、定期開催していくことにしました。Skyland Venturesらしく、早朝開催のAM7:30~のスロットでやって参ります。

 

2019年12月に継続して開催していく方針を決定しましたが、まだまだ運営の方法は実験を繰り返しながら最適解を考えて参ります。

 

SVDEMODAYは、①シードスタートアップを集めた会にはシードVC・エンジェルの方にお越しいただき、②アーリースタートアップを集めた会をアーリーVC・CVCの方にご案内していきたいと思っています。

 

もし参加に関心がある方は、Twitter @kinoshitay もしくはFacebook 木下慶彦へご連絡ください。

 

SVDEMODAYについて

バットを振り続ければ成功に辿り着く(メルカリCEO山田進太郎氏)

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メルカリ山田進太郎さんの早稲田大学起業家講演に参加して来ましたので議事録的な講演メモです。


起業したくて早稲田に入った。学生時代に、孫さん当時39歳、ワタミ渡辺美樹さん、久夛良木さんなどの話を聞いたが起業のリアリティは持てなかった。当時の孫さんより年齢が上な41歳の自分が話してもリアリティは無いかもしれませんが、早稲田に入ってからを振り返りながらこれまでの起業の話をする。

・インターネットでメディアを作ろうと言うサークルだった早稲田リンクスに入る。見てわかるかもしれませんが、オタクだったのでリーダー経験など特に無かったが代表になりリーダーシップを経験した。

・早稲田在学中に30人弱の楽天にイトマサさんの紹介で入る。メールを送ったらCTOに後になる安武さんとやり取りをして、三木谷さんとも話をした。当時ヤフージャパンの1/10のトラフィックだったが、三木谷さんはトラフィックの価値が違うと言う話が気になり楽天に入った。

・1999年に楽天オークションをローンチしたが、出品有料の仕様の中、ヤフオクが無料になった。この時にインターネットビジネスの基礎を学んだと思う。その時に内定を辞退して、フリーランスのインターネットサービスを受託で作っていて、松山太河さんにも色々紹介して貰った。

・当時、受託をやっていたのはインターネット以外にも面白いものがあるのでは無いかと思った。不動産や外食などにも関心があった。また、お金を調達すると言う環境も無かった。

・その後、アメリカに行って、飲食店を運営しようとしていたが、店舗に立つべきだとなったが、当時映画生活を個人運営でやって100万人くらい使っていたのもあり、店舗運営に関心なく帰国。

・2005年にウノウを起業して、当時としては大きかった3億円くらい集めたが4年くらいどうやったら事業が当たるのかと苦しい時代を過ごしていた。

・当時考えたのが、事業を当てるには自分がなんとかしないと行けないとなったときに、自分の言うことを聞くメンバーだけになって貰おうとした、ただし結果メンバーはほとんど辞めることは無かった。

・そして考え抜いた結果、モバイルゲームに辿り着いた。背景は歴史を振り返ると日本から任天堂、ソニー、セガなど世界企業化した事例は割と近年としてあったのでモバイルゲームのファーストムーバーを目指した。

・2010年に当時FacebookゲームのZyngaにウノウを売却した。当時、ミッションと独立性でミッションを取った。その後ZyngaもZynga Japanもあまり上手くいかなかった。

・ただし、Zyngaにて良かったことは当時1番イケてる企業だったので、OKR、ユーザービリティテスト、グローバルIPOなどを経験出来たことが良かった。悪かったことは自分で決めることが出来ないことがなかった。スタートアップの場合良いのは何名かの投資家などにコミットして貰えば良い。

・その後、世界旅行をして、メルカリを創業した。世界では貧しい人も多数見た。その人たちが稼げるようにもなり、資源の再利用も出来るので良いと考えた。

・2018年、メルカリ始めて6年弱。IPOしたから順調と思われるが、まだまだ。世界最大のマーケットプレイスを創ると言うミッションであり、インターネットサービスをつくるのを18年やっているが達成出来ていない。

・何を持って成功するかあるが、諦めなければどこかで成功に辿り着ける。バットを振り続ける。

 

木下 慶彦 - メルカリ山田進太郎さんの早稲田大学起業家講演より。山田... | Facebook