Skyland Venturesブログ

The Seed Maker.

「事業の成功に必要なことはすべて要素分解出来る」 シリアルアントレプナー・エンジェル投資家小澤隆生さん早稲田の学生に語る

 

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(2014年に早稲田大学で講義をしたときの小澤隆生さん)

 

リブセンス村上太一さんを輩出した早稲田大学起業家養成講座

毎年恒例の早稲田OB起業家有志の寄付により行っている早稲田大学起業家養成講座が2016年も始まりました。第1期目の参加者であったリブセンス代表取締役村上太一さんは2006年にリブセンスを設立し、2011年に東証マザーズへ上場し、25歳1ヶ月にて最年少上場を果たしました。

2016年のプログラムはこちらより。2014年よりSkyland Ventures木下慶彦も事務局運営と寄付者として参加させて頂いています。この記事ではシリアルアントレプナー、エンジェル投資家であり現在はヤフー執行役員ショッピングカンパニー長、YJキャピタル取締役を務める小澤隆生さん(以下小澤さん)が2014年に講演された時の話を紹介します。

 

大学在学中、70億円が必要になる、お金を稼ぐ必要があった

小澤さんは早稲田法学部に入学、在学中に小澤さんの実家は年商100億円規模の事業をしていたが、倒産し60億円ほどの借金を負った。

小澤さんは、そのときに初めて自分がやりたいことを考えた。それまでは実家を継げと言われていてあまり考えることはなかったが、そのタイミングで考えた。

その際に人生で成し遂げたいリストを作り、父の借金60億円に加えて、10億円が必要という判断をした。そこで人生で必要なのは70億円になった。

お金を稼ぐ必要があった。サラリーマンの生涯賃金は三菱商事などのトップ企業で6-7億円と言われている。しかし70億円は返せない。そこで、それだけのお金を稼げる仕事を考えたときに将来起業する道を選ぶことを決めた。


起業を決意し、見たものは20年前の日経新聞

起業の道を決め、当時の日経新聞を読んだ。IT、少子高齢化、環境などが今後の成長分野と新聞に載っていた。

その中で、小澤さんは自分が最も関わりやすいと言う軸でITを選んだ。その当時から、今も、成長分野とメディアが発信している分野は変わっていない。その当時からずっとITが伸びると言われていたが、大学生は進路をTV局や商社をみんなフィールドとして選ぶ。

みんな「20年前にITを選んだのは先見の明がありますね」と言うが、当時から新聞にはITが来ると書いてあった。

現在は会社(ヤフー・YJキャピタルとして)からのVC投資、個人のエンジェル投資をして来たがすべて上手く行っている。それが達成出来るのは、5年後、10年後でも成長していく産業に投資しているから。だから上手く行っている。

また、当時ITのフィールドに行きたいがエンジニアとしての経験がなかった。大学卒業後には、ソフトウェア会社CSKに入社してエンジニアを目指すことにした。しかし入社後、研修を終えると自分が配属されたのは営業だった。(会場笑)

しかし、そこで出会ったCSK時代の仲間と毎週集まってサービスを作ったりプログラミングの勉強をし続けた。作れども作れども上手く行かず2年が過ぎた。その末に古本関連のサービス(ビズシーク)をスタートしたところ、このサービスはスタート直後からユーザーが伸び続けた。


ビズシーク事業化から楽天野球団立ち上げへ

ビズシークはその後、エンジェル(ネットエイジ創業者西川潔さん)との出会いによって投資を受けた。それが大きかった。その後グロービスなど多数のVCからのサポートを得た。ebayやAmazonなどからも買収の話がやってくるサービスになったが、当時楽天からの出資を受けおり、結局楽天グループに入ることになった。その後は楽天グループでのオークション関連の仕事に加え、楽天野球団の立ち上げに関わった。

 

すべての事業は要素分解出来る。

楽天野球団の立ち上げに関わった際には、当然初めてのことだらけだった。プロ野球団の立ち上げ経験がある人はいなかったからだ、野球団の立ちあげは日本では50年ぶりのことだった。しかしチケット販売と言う要素に分解すれば事例はあった。物事は要素分解出来る。

色々と事例を見るとチケット販売なら年間シート、シーズンシート、一試合のシートなどがある、それをどう売っていくのが良いのかを考える。TVの放映権ならJリーグを参考にすることが出来た。事象をそれぞれ切り分けて実施し続けた結果。当時野球団は黒字化出来ないと言われ続けたが、初年度より黒字を実現した。


スペインのトマト祭りから学んだすごい豆まき

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(引用「すごい豆まき」から学ぶ、ぶれないプロジェクトの進め方 | nanapi [ナナピ] )

 

事業以外でも、すべての活動は良い事例から学んでやることにしている。すごい豆まきで参考にしたのはスペインのトマト祭りだ。

 

トマト祭りがTVなどで取り上げられ世界的に有名になっているのは

・食べ物を投げている
・それも大量に
・真っ赤に汚れている

これらの要素分解がありあれだけのムーブメントになっていると思った。

そこで、日本の豆まきも、十分その規模になるのではないか。すごい豆まきやり始めて2年目には、海外のメディアなどでも取り上げられた。ちなみに、毎回いろんなことをスタートする際に、小さく実験している。すごい豆まきをする前にも、身内でトライしている。そこで取り入れるべき要素などをさらにアイデア出しをしている。

 

早稲田大学起業家養成講座2016年 金曜5限(16:30-18:00) 開催、小澤さんも来ます

その他多くの話があったのが、事業も、遊びも全力でやっている小澤さんの話は非常に面白かった。学生も社会人も起業を志す人もそれ以外もぜひ読んで頂きたく思ったものです。小澤さんの講義は6月17日に開催されます。

講義スケジュール

・6月3日 スタートアップの創業から上場するまでの流れ 村上太一、須田仁之
・6月10日 スタートアップにおける事業アイデアの考え方とは 大冨智弘、伊藤将雄
・6月17日 eコマースサービスを成功させるには 小澤隆生、佐藤 航陽 ※終了後、生徒・OBにて懇親会も予定しています。
・7月1日 インターネットサービスにおける成長分野とその可能性 山田進太郎、松山太河
・7月8日 メディアサービスを成功させるには 宇佐美進典、中川綾太郎
・7月15日 スタートアップにおける資金調達の考え方 西條晋一、木下慶彦
・7月22日 コミュニケーションサービスを成功させるには 舛田淳、古川健介

 

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