バットを振り続ければ成功に辿り着く(メルカリCEO山田進太郎氏)

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メルカリ山田進太郎さんの早稲田大学起業家講演に参加して来ましたので議事録的な講演メモです。


起業したくて早稲田に入った。学生時代に、孫さん当時39歳、ワタミ渡辺美樹さん、久夛良木さんなどの話を聞いたが起業のリアリティは持てなかった。当時の孫さんより年齢が上な41歳の自分が話してもリアリティは無いかもしれませんが、早稲田に入ってからを振り返りながらこれまでの起業の話をする。

・インターネットでメディアを作ろうと言うサークルだった早稲田リンクスに入る。見てわかるかもしれませんが、オタクだったのでリーダー経験など特に無かったが代表になりリーダーシップを経験した。

・早稲田在学中に30人弱の楽天にイトマサさんの紹介で入る。メールを送ったらCTOに後になる安武さんとやり取りをして、三木谷さんとも話をした。当時ヤフージャパンの1/10のトラフィックだったが、三木谷さんはトラフィックの価値が違うと言う話が気になり楽天に入った。

・1999年に楽天オークションをローンチしたが、出品有料の仕様の中、ヤフオクが無料になった。この時にインターネットビジネスの基礎を学んだと思う。その時に内定を辞退して、フリーランスのインターネットサービスを受託で作っていて、松山太河さんにも色々紹介して貰った。

・当時、受託をやっていたのはインターネット以外にも面白いものがあるのでは無いかと思った。不動産や外食などにも関心があった。また、お金を調達すると言う環境も無かった。

・その後、アメリカに行って、飲食店を運営しようとしていたが、店舗に立つべきだとなったが、当時映画生活を個人運営でやって100万人くらい使っていたのもあり、店舗運営に関心なく帰国。

・2005年にウノウを起業して、当時としては大きかった3億円くらい集めたが4年くらいどうやったら事業が当たるのかと苦しい時代を過ごしていた。

・当時考えたのが、事業を当てるには自分がなんとかしないと行けないとなったときに、自分の言うことを聞くメンバーだけになって貰おうとした、ただし結果メンバーはほとんど辞めることは無かった。

・そして考え抜いた結果、モバイルゲームに辿り着いた。背景は歴史を振り返ると日本から任天堂、ソニー、セガなど世界企業化した事例は割と近年としてあったのでモバイルゲームのファーストムーバーを目指した。

・2010年に当時FacebookゲームのZyngaにウノウを売却した。当時、ミッションと独立性でミッションを取った。その後ZyngaもZynga Japanもあまり上手くいかなかった。

・ただし、Zyngaにて良かったことは当時1番イケてる企業だったので、OKR、ユーザービリティテスト、グローバルIPOなどを経験出来たことが良かった。悪かったことは自分で決めることが出来ないことがなかった。スタートアップの場合良いのは何名かの投資家などにコミットして貰えば良い。

・その後、世界旅行をして、メルカリを創業した。世界では貧しい人も多数見た。その人たちが稼げるようにもなり、資源の再利用も出来るので良いと考えた。

・2018年、メルカリ始めて6年弱。IPOしたから順調と思われるが、まだまだ。世界最大のマーケットプレイスを創ると言うミッションであり、インターネットサービスをつくるのを18年やっているが達成出来ていない。

・何を持って成功するかあるが、諦めなければどこかで成功に辿り着ける。バットを振り続ける。

 

木下 慶彦 - メルカリ山田進太郎さんの早稲田大学起業家講演より。山田... | Facebook

メルカリ、LINE、ヤフー、リブセンス経営陣が登壇の早稲田大学起業家養成講座2018開催のお知らせ

毎年開催の早稲田起業家養成講座が2018年も開催です。金曜5限(16:30~18:00)@早稲田大学11号館505教室にて行われますので、聴講希望者はSkyland Ventures木下 (@kinoshitay) までご連絡ください。

 

○内容:早稲田起業家養成講座2018

○スケジュール:
11月9日 スタートアップのプロダクトのつくり方
村上太一(リブセンス)、舛田淳(LINE)

11月16日 インターネットサービスの広め方と資金調達
古川健介(Supership)、松山太河(East Ventures)

11月23日 20代で起業すること
中川綾太郎(ペロリ)、木下慶彦(Skyland Ventures)

11月30日 急成長するスタートアップの組織
宇佐美進典(VOYAGE GROUP)、西條晋一(X Tech)

12月7日 スタートアップのイグジット(M&A)
小澤隆生(ヤフー)、大冨智弘(ティルス)

12月21日 スタートアップのイグジット(IPO)
山田進太郎(メルカリ)、伊藤将雄(ユーザーローカル)

1月25日 スタートアップの幹部を目指せ
須田仁之(スダックス)、ゲスト起業家
※早稲田都合でスケジュール調整済

(いずれも金曜日5限16:30から18:00@早稲田大学 11号館 505教室)

 

 

メルカリ、LINE、ヤフー、リブセンス経営陣が登壇の早稲田大学起業家養成講座2017開催のお知らせ

リブセンス村上太一氏などを輩出した早稲田大学起業家養成講座2018開催のお知らせ

中国と日本がかつてない形で近付く3年になるために出来ることを考える

2018年末、2019年の活動を色々と検討する中で決意したことがある。それはSkyland Venturesのベンチャー投資や周辺事業において、中国との関わる時間の比率を上げて行くことです。


思い返すと、2018年の活動の中で中国含む、グローバルに何か活動に使った時間は5%も無いだろうと思います。これに反省していて、2019年はこの比率を30-50%に出来ないか、そのためにただ考えていても実利が無ければ続かないので、そのモデルを作り上げなければならない。

 

今回この考えをいくつかの観点で整理しておきます。


1.世界のインターネットのトレンドの牽引役が完全に中国になったこと

これは昨日今日始まったことではありませんが、WechatなどのチャットSNSやWechat Payにて実現されるモバイル決済、それによって加速したO2O。そして、個人インフルエンサーが広がり立ち上がったライブコマース周辺。これらも中国の中だけで先行していたかと思われていましたが、ゲームアプリ荒野行動・PUBG、ショート動画SNSのTik Tokなど世界中で使われるプロダクトが中国から産まれてくるようになりました。このレベルのプレイヤーがいるとなると、志の高い起業家は中国を避けることは難しくなるでしょう。なので、今更と思われるかもしれませんが中国に対しての時間をどう使うかを考えることにします。


2.Skyland Venturesや投資先が組織化イメージが出来たこと

組織化することの意味は、仲間を集め、後発でも勝って行こうと言う発想で取り組むと言うことを内包していて、いつから新しく始めても良いと考えるようになりました。


3.投資先の中から中国に事業が出来るポテンシャルが出てきたこと

インフルエンサー×テクノロジー周辺領域が多いですが投資先の中で下記のような要素を持つものが出てきました。

 

-中国参入ポテンシャル

-中国から明確な事業ヒントを得て国内事業を展開

-中国資本を受け入れられるポテンシャルがある


3.中国のインターネット企業へのEXIT(大型増資含む)or日本でIPOするかと言う選択肢


2019年以降、日本の景気後退が進むことはほぼ間違いがなく、そうなったときには、日本でのIPOや日系企業やVCの投資が冷え込むことは予想されます。その時にも中国企業は動くかもしれません。

 


4.中国人留学生や中国語の話せる日本人にとっての働く場所があまり無い


ポテンシャルある人たちの選択肢があまり無いであろうと考えていて、なんとかしたい。

 

など。これらについて多くの人と議論し、進めて行こうと思っている年末。

 

@kinoshitay