中国インターネット企業大手Wechatの待遇
先日中国北京に訪問してきたのですが、北京ではWechatpayやMobikeの存在によりメッセンジャーとしてのWechatの存在以上に、リアルな経済を変えるプラットフォームのように感じるものでした。よく言われることですが、同じようにメッセンジャーとして日本で普及するLINEより、中国におけるWechatの生活の密着度は高く感じる。
ちょうどそのWechatを運営するテンセントの記事に当社の新卒の待遇が出ていたのですが
「テンセントには現在3万~4万人もの社員がいるが、40代はほぼいない。変化についていけないなどの理由で、自然と会社を去る。社員の平均年齢は29歳。ただ、年収は60万元(約1000万円)を超える人が珍しくありません」 8月後半、時価総額が40兆円を大きく超え。
スマートフォン(スマホ)向け交流サイト(SNS)の「微信(ウィーチャット)」やゲームが主力事業で、業績を急拡大している人気のテンセントだけに入社は困難。
会社に入ってまず驚いたのは、社員がほぼ20代の若者で占められる会社ながら破格の待遇だったこと。途中入社の潘さんには何の実績もないが、最初の基本月給は1万3000元(約22万円)で、中国の同世代の平均給料の3倍だった。
実際、テンセントの公表資料によると1人当たりの年間報酬は単純計算で平均79万元(約1300万円)になる。中国の物価水準で、しかも平均年齢が29歳なら待遇はやはり破格だ。 福利厚生も充実している。3年以上の勤務が条件だが、住宅購入時に会社が50万元を無利子で融資する。潘さんも20代ながら、すでに深圳市内で約7000万円の新築マンションを手に入れた
中国の大学卒業後の初任給は7-8万円/月であることは北京の学生から聞いた相場と一致する。なので、待遇を気にしている大学生にとって明確なインセンティブになるだろう。
日本のインターネット企業大手の待遇
・DeNA 年俸 500万円(月次支給+年2回の賞与)
・サイバーエージェント 年俸 408万円 ※2016年4月初任給実績
など。日本の大手メーカーや金融機関では初任給20~25万円くらいが多く、インターネット大手の2/3くらいの初任給のところも少なくないだろう。
・その後の給料の上がり幅
・雇用の安定度
なども大事な概念だがインターネット大手は既に一般的大企業よりも待遇が良くなっている。ただ、就職先を大学生から見るとあまりそこで選ばれるようにはなっていない感じはしていて、大学生にとってインターネット企業が良いものとして映るにはまだまだ時間がかかるものかと思う。
大学生の起業のススメ
個人的にはインターネット企業に加わる人が増えると良いと思っており、大手に行くか自身で起業するかがあるはずで、起業の選択肢も今ほどにシードファイナンスが決まるようになると、起業のアップサイドも大きいと感じている。
優秀な大学の新卒は給料40-50万円/月でネット企業大手に行くか、最初の1-2年を20-30万円だけど自分で株式を持って起業するのとどちらが良いか考えるべき。もちろん売上上がるか大型調達できればもっと待遇上げてくことも出来るし、何より自分の会社が成功すれば株式でのリターンがある。
— 木下 慶彦 (Max) 🦄 (@kinoshitay) 2017年9月10日