「ひま部」を主力とするアプリ事業を手がけてきたスタートアップ・ナナメウエ。クオリティの高いアプリにこだわっている同社を支えているのは、海外から参画してきた複数の優秀な外国人エンジニアと、ナナメウエでアプリ開発を学んだきた成長著しい若き日本人エンジニア達。
今回は、アプリエンジニアの育成にも力を入れいている同社にて、現在フルコミットで修行をしているインターン生の小森武史氏にお話を伺いました。文系で半年前まではプログラミングを学んだことすらなかったという小森氏。エンジニアに興味があるという学生の方は要チェックです!
渡されたサンプルコードを見て、ひたすら学ぶ毎日
-- 最初に簡単に自己紹介をお願いします。
小森武史です。今21歳で、埼玉大学の経済学部に通っていました。今年4月から3年なんですけど、去年の10月から休学してまして、少し前に退学届を出しまして、もう学生ではなくなります。
-- おぉ、退学するんですか?
ずっと退学しようかと考えていて、先日退学届を出してきました。
ナナメウエではiOSエンジニアになるための修行をしながら、後輩のインターン生のサポートをしたり、その他できる仕事は何でもやっています。
--インターン生のサポートもやられているんですか。
インターン生の中では一番ナナメウエのことは知っているので。自分がまとめる立場に立って引っ張っていくつもりでやっています。
-- 小森さんも今はインターン生という位置づけになるんですね。
一応はそういう位置づけなんですけど、今はフルコミットしているのでオフィスにいる時間は社員さんと同じくらいです。
-- iOSエンジニアになるために修行をされているとのことでしたが、もう少し具体的に伺えますか?
今はiOSエンジニアの社員さんからいろいろな課題をもらって、それをこなしながら基礎作りをしているところです。
今の段階だと「ひま部」のコードを見て学んでいます。コードを見ながらわからないことがあれば調べるということを繰り返しています。
--それはいつぐらいからやってるんですか?
2月からフルコミットでインターンをしていて、その時期からグッと集中して学んでいます。
ナナメウエには12月の半ばぐらいからジョインしたのですが、その当時は自分で生活費稼ぐ必要があってユニクロで準社員をしていたので、週の大半はその仕事をしていました。ナナメウエは週に2日通っていました。
-- じゃあその時から、フルタイムで働いていたんですね。会社は違いますけど。
はい。年末年始とかはユニクロの仕事がものすごい忙しくて、そこが落ち着いて2月からナナメウエにフルコミットに変わりました。
半年前にプログラミングに出会い、おもしろすぎてハマる
-- インターンを始める前から自分でサービスを作ってたりしたんですか?
いや、実はナナメウエに入るまで全くしたことはありませんでした。
Progateというプログラミング学習サービスを使っていて、そこでプログラミングおもしろいなって思ったのがキッカケでした。レッスンを一通りやり終えた頃に、Twitter上でSkyland Venturesの木下さんと繋がる機会があって、「良かったら#HiveShibuyaに来ませんか?」とメッセージを頂きました。その流れでナナメウエの方を紹介して頂いてインターンを始めました。
エンジニアとか全然そういう感じで声をかけて貰った訳ではなくて、Twitterで木下さんのツイートをfavしたらどんどん勝手に話が進みました。
-- じゃあプログラミングをやり始めたのも割と最近のことなんですか?
はい。最近です。去年の10月とか11月とかその頃だったと思います。だから経験者と言える程ではなかったですし、Progateで学んだ言語と今勉強している言語は違うので、実質ゼロからのスタートという感じに近いです。
-- プログラミングをやる以前からスタートアップとかには興味があったんですか?
いや、あまり意識したことはありませんでした。スタートアップという言葉をそもそも知らなかったです。
去年の12月に入社してからスタートアップという言葉をよく聞くようになりましたけど、半年前とかは自分がこんな環境にいるとは想像していなかったので不思議な感覚です。
--そもそもプログラミングを始めたきっかけは何だったんですか?
実はもともと、株式投資に興味がありました。いつが買い時売り時を予測できるシステムを自分で作ってみたいと思った時に、プログラミングができたら何かできるんじゃないかと考えてました。
Progateをやってみると、もうめちゃくちゃおもしろくて、投資よりもプログラミング自体に興味がわいて、そこからエンジニアになりたいと思うようになりました。
想像していたよりハードルは高くなかった
--プログラミングって結構、挫折するも人いると思うんですけど、小森さんは大丈夫だったんですね(笑)
そうですね。Progateがすごくわかりやすいので、そこに助けられた部分はあるかもしれません。本当に良いサービスだなあと思いながらやってました。
Progateにはレベル機能があるので、ただ単にレッスンをこなしているだけで成長してる実感も味わえるので、楽しかったです。
自分は経済学部なのでプログラミングというのは全く未知の世界で難しいものという印象もあったんですけど。実際にやってみると自分自身でもできるんだというか、思っていたよりもハードル高くはなかったなと感じました。
-- 実質Progateをやってすぐにジョインしたっていう感じなんですよね。
そうですね。Progateをやって1か月ぐらいでナナメウエに入りました。最初Objective-CとかSwiftとか、わけわからない言葉を言われて「あ、そんなのあるんだ」という感じでした。
でもここにいたら何か強烈に成長できるんじゃないかとワクワクしながら入ったのを覚えています。
-- 入った最初は何をやられてたんですか?
今と同じで課題をこなしながら、それ以外の会社に関わる細かいタスクをやるという流れです。
当時はそもそも僕がやれるようなタスクがなかったので、プログラミングの勉強しかやれてなかったのが、今だと割といろいろ自分ができることも増えてきたので、それをやっています。
後輩のインターン生にタスクや勉強の進め方を教えてあげたりとかもその1つです。
--今って具体的な目標はありますか?基本的には課題があってそれをやるという感じなんですかね?
社員になるために努力しています。ナナメウエはスタートアップではありますが、正社員雇用のレベルが高く、インターン生にも採用試験があります。英語も話せる必要があります。もう少し先にはなりますが、社長に来年3月に社員として正式に採用するかを判断すると言われているので、まずはそこまでに何か実績を残し、力を付けたいと思っています。
社内でもそうですし、社外でも例えばハッカソンに出て成果を残したりとか、積極的な姿を見せてナナメウエに貢献していきたいです。
-- 課題に取り組むというのは、基本的には1人でひたすら取り組むんですか?
取りあえずサンプルコードを渡されて、まずは自分で調べながら取り組むというスタンスなので、ひたすらコードを見て、「こうじゃないか、こうじゃないか」と迷いながらもとにかく課題をこなしています。
どうしてもわからない部分は社員さんにも教えてもらうのですが、基本的には1人で調べるんですけど、膨大な量のファイル・コードがあって、毎日脳みそが溶けそうな経験をしています。
ストイックに勉強し続ける毎日
-- でもすごい変わりようですよね。11月まではプログラミングをやったことすらなくて、今ではスタートアップでアプリを作っているっていう。
はい。ただし、まだ自分で作ったアプリをリリースまではしていないので、そこまで誇れるものはありません。
今は見せられたサンプルコードを見て、わからないことがあったらググって調べて、それでもわかラなければ、先輩に聞いて解決するという一連のフローをひたすらやるっていうのを毎日やっています。
--普段はどんな生活をされているんですか?ひたらすらプログラミングの課題をされているんですか?
今は泊まりこみでオフィスでコードを書いている日もあります。とにかく時間が足りないので、ひたすらにパソコンに向かう時間を増やしています。
経済学部で学んでいた自分がIT業界でエンジニアを目指しているというのは、半年前の自分からしたらあり得ない出来事ですし、今はこの環境が好きでやっていて早く1人前のエンジニアになりたいので少しでも勉強できる時間を増やしたいと思っています。
-- 1日のスケジュールというか、どのように1日を過ごされてるんですか?
まずは朝、7時ぐらいに起きて、1時間ぐらいコードを見たり、書いたり、課題をやる時間にしています。
それから、コーヒーを入れたりするなどのルーティンワークをします。それをやると30〜40分ぐらいかかるんですけど、皆ができるだけいいスタートが切れるようにやれることをやろうと意識しています。今はまだエンジニアとして何か貢献できているわけではないので。
10時が始業時間なので、それまでの時間は自分と、インターン生の1日のスケジュールなどを整理して、10時から19時までが仕事という流れです。
その日のタスクの量とか進み具合にもよるんですけど、19時、20時辺りからは自分の勉強ですね。課題をやったり、いろいろなコードを見ていて、今はとにかく量をこなすようにしています。
-- すごいストイックですね。
どうなんでしょうね、あまり他の人と比べたことがないのでわからないです。
ただスタートアップってこんな感じなんじゃないかなあと思いながらやってるので、自分としてはそこまでストイックではないと思います。
社長はもちろん、まわりの方も同じように日々集中しているので。
大学で1年だけアメフトをやっていて、その時がめちゃくちゃハードというか、ストイックだったこともあったので、今を特別ストイックだとは思わないのかもしれません。今後も頑張って行きたいです。
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オフィスはこんな雰囲気です。
(後編に続く)